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- 2018.06.11
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人の行動の奥底にあるもの
今週は梅雨らしく雨で始まりました。
私のところでは通勤時間には雨は上がりましたが、
台風の余波で大雨になっているところもあるでしょうね。
くれぐれも安全を優先してお過ごし下さい。
一昨日、東海道新幹線で痛ましい事件が起こりました。
女性を助けようとして犯人の凶刃に落命された
勇気ある男性に謹んで哀悼の意を表します。
私も新幹線をたまに利用します。
隣にいる方がもし今回のような人間だったら・・・
そんなことを考えることもなく今まで利用していました。
京都~東京間、2度ほど席を離れます。
その間の窃盗リスクを考える程度です。
TVのコメンテーターからは乗客の車内リスク管理を問う声がありました。
日本人は長く島国の中で単一民族として暮らし、
ムラ社会により構成員が認知され、
社会ルールを犯せば‟村八分”という罪が待つ、という規律心が根付き、
社会(公共スペース)は‟安全”という、裏付けのない意識が
日本人のDNAには組み込まれているのかもしれません。
今回の事件を機に、この部分を疑って行動することは・・・
おそらく自分の中ではないでしょう。
新幹線に乗って、隣り合った人の動静を注意深く気にしながら、
息を詰めて2時間20分を過ごす、なんてことは出来ません。
安全な行動として、今まで窓側(E席)を予約していたものを
D席(通路側)に変えるか?
たぶん、これもしないと思います。
今回の事件から、おそらく私のリスクマネジメントに及ぼす影響は
少ない、というのが正直なところです。
何をすればよいのか?がわからないからなんでしょうね。
ただ一つ、重く考えたことは、
私があの場に居合わせたなら、どのような行動をとるのか?
ということです。凶行の近くに居合わせたら・・・
犯人と立ち向かうか?一目散に逃げるか?
そのとき、自分の行動規範の原点が出るのでしょうね。
‟逃げること”も十分ありだと思います。
自己防衛は重要な人間の本能です。
‟立ち向かう”行動をとれるかどうか、
行動の選択肢として自分の中にあるのかどうか・・・
私がまだ学生だった頃、三浦綾子さんの「塩狩峠」を読みました。
そのときから私の内なる自分に問いかけているテーマです。
まだ、確信を得られていません。
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